業務内容

ここでは、私たちが行っている診療について、簡単に紹介します。基本的な診療の流れは、患者診察→放射線治療計画→照射→照射期間中の診察→治療終了後の定期診察、となります。 現在、放射線治療は手術、化学療法と並び悪性腫瘍に対する治療の三本柱の一つですが、近年その重要性はさらに高まっています。特に、ほかの治療法と比較し治療後の生活の質(Quality of Life: QOL)が高く保たれることが大きな特徴です。
附属病院(福浦)では、年間の放射線治療患者数が600人を超え、最先端の放射線治療装置・技術を駆使して、関連科との密接な連携のもと常に高精度で安全性の高い治療が行われています。放射線科専門医や認定医、放射線治療専任の技師などのスタッフを整えた神奈川県屈指の修練機関として質の高い研修が受けられるよう環境が整えられています。



<最先端放射線治療システムの紹介>  ~2019年12月より稼働予定

TrueBeam® 放射線治療システム(Varian社製)

画像誘導放射線治療や定位照射に対応する完全統合型の治療システムです。また、病変への高い線量集中性から治療効果の増強を、そして周囲正常組織の被曝線量・体積の減少から副作用の軽減をもたらすことが可能な強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy:IMRT)があります。このIMRTの進化系といえる強度変調回転放射線治療(Volumetric Modulated Arc Therapy:VMAT)は、日本で従来行われていた回転原体照射に強度変調の機能を加えた照射法です。異なる角度から腫瘍を治療するために治療時間を大幅に短縮でき、さらに周囲の正常組織への被曝を最小限に抑え、高い治療精度を実現します。
https://www.varian.com/ja/oncology/products/treatment-delivery/truebeam-radiotherapy-system
https://www.varian.com/ja/oncology/treatment-techniques/external-beam-radiation/vmat?cat=overview

放射線治療装置用動体追跡システムSyncTraX FX4 version(島津製作所製)

画像誘導小線源治療(Image-guided radiotherapy:IGRT)支援機能Smart Alignerを搭載し、スピーディーな位置決めが可能です。放射線治療にかかる時間を短縮し、患者負担の軽減にもつながります。 また、一般用語で「ピンポイント照射」と言われる定位照射(照射中心位置精度が頭頸部領域で2mm以内、体幹部領域で5mm以内が定位照射の保険適応の定義)にもこのシステムを使用します。特に、肺腫瘍・肝腫瘍などに対する体幹部定位照射では、より高精度での動体追跡照射が可能となります。
https://www.med.shimadzu.co.jp/products/rt/


放射線治療計画システム

RayStation® (RaySearch Laboratories社製)およびEclipse™ 治療計画システム(Varian社製)を導入し、高速かつ高度な放射線治療計画を行います。
https://www.hitachi.co.jp/products/healthcare/products-support/rt/raystation/index.html
https://www.varian.com/ja/oncology/products/software/treatment-planning/eclipse-treatment-planning-system




<主な治療装置>

密封小線源治療装置

主に子宮癌に対して、Nucletron社製マイクロセレクトロン®による治療を行っています。医療者側の被ばくを最小限にする遠隔操作式後充填法(Remote After Loading System: RALS)にて、高線量率 (high dose rate:HDR)の腔内照射を行なっています。歴史のある治療法ですが、今後はCT画像やMRI画像を利用する画像誘導小線源治療(Image-guided brachytherapy:IGBT)など、新たな技術も取り入れていく予定です。


前立腺がん密封小線源治療支援システム

ヨウ素(I-125)シード線源による小線源永久挿入療法(Brachytherapy)を、Varian社製VariSeed®を用いて行っています。これは、早期前立腺癌に対する放射線治療法のひとつで、「前立腺小線源療法専用手術室」にて行っています。放射性物質のI-125が密封された多数のシード線源を、超音波ガイド下に前立腺内に永久挿入します。放射線科と泌尿器科との連携のもと、既に1000例以上の症例を経験しており、高い治療成績を誇っています。近年では、IMRTなどの外部照射と組み合わせることで、中リスク前立腺癌まで適応範囲を広げ、治療法の選択肢を増やすことができています。




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